二次相続への対策はどうしたら?①

このコラムでわかること

  • 「二次相続」とは
  • 二次相続への対策が必要な理由

相続対策について調べていたら、「二次相続対策」という言葉を見かけました。この二次相続って何ですか?また、どんな対策ができるんでしょうか?

ご質問ありがとうございます。資産税部冨田がお答えします。

この「二次相続対策」ですが、内容が少々長くなりますので、複数回に分けてご説明していきます。

(1)そもそも二次相続とは?

まずは、「二次相続とは何か」からご説明しましょう。

夫婦の一方が死亡した際の相続一次相続と言います。
そしてその後、残されたもう一方の配偶者が死亡することにより行われる相続二次相続と言います。

もっとわかりやすく例えるならば、あなたの両親のうち、父が先に亡くなった場合の相続を一次相続といい、その後母が亡くなった場合の相続を二次相続といいます。

ですから、多くの人には二次相続が発生しうるのです。

(2)なぜ二次相続対策が必要なのか?

では、ただの相続対策だけではなく、「二次相続対策」が謳われるのはどうしてでしょうか?
それは、下記のような理由があるからです。

二次相続対策が必要な理由

  1. 一次相続では「配偶者の税額軽減」があるが、二次相続では適用できないため。
  2. 一次相続よりも二次相続の方が相続人の数が減り、基礎控除の額が増えるため。
  3. 一次相続で受けることができた特例が、二次相続では受けられなくなる可能性があるため。

よって、一次相続での相続税額だけを少なくすることを考えて相続をしても、二次相続での相続税額が高くなってしまう可能性があるため、一次相続の時から二次相続までを想定して様々な対策が必要になってくるということです。

今回は二次相続対策の必要性についてお話しました。

次回は、具体的な二次相続への対策方法についてお話します。
ぜひご覧ください。

投稿者プロフィール

冨田
冨田税理士
税理士資格保有
大学で会計を学び、
資格の大原の相続税の講師を務めた後、税理士法人YFPクレアへ。
今は細部まで知り尽くした相続の知識を生かし、
資産家のお客様のご相談にあたっています。

お応えした人のご紹介 冨田

この度は、数ある税理士事務所の中、ご覧頂きありがとうございます。
中央大学で会計や税法を学び、資格の大原の相続税科の講師を務めました。
税理士法人YFPクレアに転職してから2年間の実務経験を積んで税理士資格をとりました。
「相続税マニア」「税法マニア」と社内では言われています(カゲグチではないと信じてます!)
お金の相談だから、細かい部分まで相談したい方、次の世代のことまで考えて相続・贈与したい方もぜひご相談ください。
相続を争族にしないための生前対策から、相続本番までサポート致します。
新宿・四谷オフィス、さいたま市の浦和オフィスどちらにも相続税のエキスパートが在籍しているのでぜひお気軽にご相談ください!