皆さんこんにちは。行政書士業務担当の大野です。
今回は、私が大学卒業後に就職したお仕事のお話しをさせて頂こうと思います。

突然ですが、皆さんは「バーテンダー」の語源(意味)をご存知でしょうか?
『“BAR(酒場)”と“TENDER(世話役)”の合成語である』とか、『“BAR(止まり木)”と“TENDER(優しい人)”で「優しい止まり木」という意味がある』とか、諸説あるようです。

大学時代からアルバイトをしていたお店には、BARカウンターがあり、バックバー(お酒のボトルやグラスが並んでいる棚のことです)には、色々な種類のバーボンウイスキーのボトルが主に並んでいました。
店全体が薄暗い照明の中、バックバーにずらりと並んだボトルは、カウンターのスポットライトに照らされて、華やかで重厚な独特の雰囲気を作りだしていました。(そのお店は、アメリカンスタイルのお店だったのでバーボンが主流でした。)

BARカウンターのこの雰囲気に魅了されてしまい、大学を卒業してから、私は広尾にあるバーテンダースクールへ通うことを決心しました(今はもうなくなっています)。本格的にカウンターの中で働く仕事=バーテンダーを学びたいと思ったからです。(両親は言葉にこそ出してはいませんが、「大学出たのにナゼ バーテンダー???」が表情から読み取れるくらいの顔だったのを今でも忘れません(笑)。)

銀座で自分のBARを構えていらっしゃる女性バーテンダーの方が先生でした。

その当時のバーテンダーはほとんどが男性だったので、“女性バーテンダー”をナマで見ることができて喜んだ記憶があります。

各お酒の歴史、原料、製造方法、カクテルの作り方、道具の種類・扱い方、フルーツカット、デコレーションの仕方、グラスの拭き方etc.基本的なことはこの先生に教えて頂きました。知らないことばかりだったので、知ることは、とても楽しい時間でした。
全過程を修了してスクールを出た後、さあ、どこのお店で働こうか・・・・と都内のめぼしいBARへ足しげく通って探したりしていました(今みたいにスマホなんてない時なので)。知り合いに紹介してもらった、とあるBARにも何度か通って、顔見知りになって、運よく就職することになりました。(バーテンダーの募集は少ないのです。特に女性は。)

そこから、私のバーテンダー歴は約10年となります。

スクールで習ったことと実践はまあ、天と地ほども違って、力仕事、地味な仕事、立ち仕事、水仕事、何百とあるカクテルレシピを覚える、日々新しく出るお酒の勉強、昼夜逆転生活と、結構大変でした。
華やかに見えるのは営業時間中だけです。
営業が終わるのは基本的には午前1時ですが、お客様が帰るまで午前2時、3時頃に閉店するなんてこともしょっちゅうありました。

「ガールズバー」という名のBARもよく耳にするようになりましたが、私が働いていたBARは、いわゆる「オーセンティックBAR」という括りでしたので、男性バーテンダーが主で、服装もジャケット、ワイシャツ、ベスト、ネクタイ、パンツというスタイルでした。(BARのオーナーは、決して女性をバーテンダーとして認めないとか、そういった考えは持っておらず、あくまでも「バーテンダーとしてカウンターに入るなら、作業しづらいスカートは「美しい所作」の妨げとなるからダメ。」とおっしゃっていたので、スカートはNGでした。)

 お客様からバーテンダーの身だしなみや動きはどう見えるのかを常に意識する、所作や、会話の仕方、内容についてなども、厳しく指導されました(残念ながら、今では見る影もありませんが(笑))。
「気配りとおせっかいは違う。お客様が欲しいと思ったタイミングにそっと差し出すのが気配り。だから、お客様の様子をよく見てなさい」と耳にタコができるほど教えられました。

年月も経ち、今は全く違う環境、全く別な仕事をしていますが、「お客様が何を求めているのか常に考えながら仕事をする」という基本的なことは、どんな仕事についても変わらないと実感しています。そしてお客様のお役に立てるように勉強し、努力することが大切だなと思います。

このブログを書いていたら、久しぶりに、BARカウンターで飲みたくなりました。
機会があれば、皆さんも”止まり木”で羽を休めにBARへ行ってみてはいかがでしょうか。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

投稿者・投稿者チーム紹介

業務部
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YFPクレアの屋台骨!
「経理のことなら私に任せて!」という強者揃いの業務部は
四谷オフィスと浦和オフィスに在籍。
お客さまから預かった資料を会計ソフトに入力したり、会社設立や社会保険関連の手続きをしたりやることは盛りだくさん!
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