みりん、みりん風調味料、発酵調味料の違いと軽減税率

こんにちは、税理士法人YFPクレア 営業部の越尾です。

ついに、消費税が増税してしまいました。なんということでしょう・・・
軽減税率が始まってしまいました。

私もいつも通り、スーパーに買い物に行きました。
そのスーパーは25時までやってるスーパーで、終電で帰ってきても、お野菜が買える!というすっごいスーパー。

野菜。いつも通り。
納豆。売り切れ。
焼きそばはソース焼きそばが178円、塩焼きそばが188円で、この10円の差で何となく塩焼きそばをする気力を失う。
魚売り場にめっちゃ人がいること以外は割と普通。

食品はさすが軽減税率の対象とあって8%のままだから、いつも通りの動きを見せていると思いました。
このへんは定着をしてきているようですね。

さて、気になるのはお酒。
まず、サントリーの角が4、5本売れている。結構高いのに、エンドに出ているだけでも視野に入りやすいからか、売れている模様。
ワインも売れている様子。(ワインはポイント10倍でした!)

次に、調味料コーナーに行きました。
醤油やみそは全く売れていない様子。一方、みりんと料理酒のコーナーはすごい売れ行き。

みりんと軽減税率

では、ここからは東京農業大学醸造科学科出身の越尾が僭越ながらお話させて頂きます。

まず、ここで注意してほしいのは、「みりん」と「みりん風調味料・発酵調味料」では税率が異なること。
みりんは10%みりん風調味料・発酵調味料は8%です。

日本のお酒の種類わけについては国税庁が決めているっていうことをご存知の方は少ないかと思います。
リキュールとかビールとか発泡酒とか、お酒かどうかの判別は国税庁が決めています。

みりんは醸造用アルコールや焼酎にもち米、米麹を漬けてつくります。2カ月ほどすると米麹の酵素でもち米が分解されグルコースやオリゴ糖に。もちろん、お米にはでんぷん以外にタンパク質も含まれているのでうまみになるアミノ酸やペプチドも生成されます。

一方、みりんに似ている「みりん風調味料」や「発酵調味料」というものも存在します。
「みりん風調味料」とは、みりんからアルコールを抜いたり、水あめなどで「みりんっぽいもの」を作っています。酒税的には、アルコールがほとんど含まれていないもの(アルコールが少なくてお酒扱いにならないもの)
「発酵調味料」とは塩分が含まれていてお酒としては、とてもじゃないけど飲めないものがそれにあたります。私もよく、発酵調味料を購入しています。みりんや料理酒に食塩を入れることを不可飲措置といいます。

ここで、「みりんって飲めるの?」というご質問があるかと思います。
本当のみりんは、お酒が苦手な人でもベロンベロンに酔っぱらってしまうほど、甘さと飲みやすさがあります。私はみりんで酔っぱらったことがあります。梅酒が好きな人は好きなお味かと思います。

「みりんは増税なのね!!」と、私の母も夜8時に買い物に走り出しそうだったのですが、
安心して、お母さん…お母さんがいつも使っているみりんは「発酵調味料」だから!
と、言って、宥めました。

そう。お料理をいっぱい!和食をいっぱい!作る人はみりんよりジャバジャバ使える発行調味料やみりん風調味料を使っているケースの方が多いと思います。だって、お醤油と同様にジャバジャバ使うのにお醤油の2倍の価格ではなかなかジャバジャバは使いにくいですから、発酵調味料もお醤油くらいのお値段になっているのがわかります。

では、次に・・・
先ほどのお写真の中で、10%になるのはどれか!?と判別しました。

みりんとみりん風と軽減是率

こうやって見ると「純米料理酒」と書かれていても加塩されていることで、実は発酵調味料扱いで食品。8%のままだったりしますが、そういう商品も爆売れしているのがわかります。

もちろん、酒類のみりんや料理酒も売れていますね!

最もフェイントされて売れたのは、3段目の右にあるミツカンの純米料理酒ですね。
この商品をアマゾンで調べたところ下記の通り書かれていました。

お米だけを原料に造り上げた料理専用の純米料理酒(加塩タイプ)です。コクとうまみを与え、普段のお料理をより美味しく仕上げます。
アルコール分は13.5%以上14.5%以下となっており、塩分は2.1%以上2.5%以下となっております。
本品は酒税法上の酒類には含まれません。本品は調味料です。

引用:ミツカン 純米料理酒1000ml(Amazon)

ミツカンや日の出、宝酒造などのホームページを見ても知識がないと判断はつきにくいのですが、その辺はさすがアマゾン、はっきりと書かれていました。

というわけで、もし、「みりんを買い忘れたわ!損したわ!」とか「料理酒は冬はジャバジャバ使うのに…」と思っている方はぜひ、加塩されているタイプの料理酒やみりんを使われることをオススメします。

塩分の摂りすぎには気を付けて!

消費税増税に負けず、おいしいごはんを食べましょう!!

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税理士法人YFPクレア
税理士法人YFPクレア
創立50周年を迎えた税理士事務所です。
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