みなさん、こんにちは!監査3部の村上です!

先日、初めての金沢旅行に行ってきました。
北陸新幹線が台風19号の被害を受け、予約した新幹線が往路復路ともに運休してしまい、諦めかけていたのですが、他の時間で何とか変更することができ、無事金沢に行くことができました。新幹線復旧のために多くの方が尽力してくださっていたのだと思うと身に染みる旅行となりました。

金沢では定番の兼六園や金沢城、ひがし茶屋街や21世紀美術館などベタベタな観光スポットをめぐりました。金沢の街は紅葉が少しずつ始まっていて、古くからある街並みと美術館などの新しい建物が融合し、とても素敵な景観でした。また、北陸のかにや金沢おでんなどベタベタな金沢グルメ、お酒は最高でした。

金沢旅行最終日、ホテルでチェックアウトをして精算をしているとき、宿泊費のほかに宿泊税という税金を1人200円を支払っていたことに気がつきました。

宿泊税…。おそらく今までにも払ってきていたはずなのですが、恥ずかしながら、初めて宿泊税というものを認識しました。宿泊税は、2002年に東京都、17年に大阪府、18年に京都市に導入されていて、金沢市は今年4月に導入されたばかりでした。11月には、北海道倶知安町が宿泊料の2%の徴収を始めました。また、来年4月には福岡県と福岡市が宿泊税の徴収を始める予定で、全国初の県と市による二重課税となるそうです。金沢市では税収を金沢の歴史的町並みや景観の保全の他、渋滞緩和やインバウンド対応強化に活用するとしています。

宿泊税は総務大臣の同意を得て、自治体の条例で設けることができます。施設側が利用者から徴収し自治体に納入する「特別徴収制度」のため、施設側が利用者の人数と宿泊料金に応じた金額を毎月自治体に納めなければなりません。そのため、宿泊予約サイトなどから全額支払い済みと思っている外国人観光客の方も多く、宿泊後の追加徴収がトラブルとなるケースが少なくないといいます。宿泊税の支払いに応じない宿泊客の分は宿泊施設側が泣く泣く肩代わりしていることもあるそうです。

特に民泊は、外国人観光客の増加とともに急増し、宿泊費の低価格競争が加熱しています。そんななかで数百円とはいえ宿泊税の負担は重く、支払い拒否をする客が増えてしまうと、経営にも悪影響を及ぼしかねません。また、昨今話題となっているヤミ民泊業者からは宿泊税の徴収が不可能で、真面目に宿泊業を営む事業者との間に税負担の不公平が生じるという問題もあります。

宿泊税について調べてみると、観光客に周知されていないことによってトラブルが生じた場合の多くは、宿泊施設側が負担を背負っているという現状がありました。金沢旅行をきっかけに知った宿泊税ですが、もっと多くの方に知っていただきたいと思いました。

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税理士法人YFPクレア
税理士法人YFPクレア
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