監査部の福田です。皆様、いかがお過ごしでしょうか?

年末に差し掛かり、確定申告の準備を進めている方もいらっしゃると思います。
年に一度しかない確定申告、ほとんどの方は、前年の申告書を見ながら、ご準備されているはずです。

今回はそんなみなさまに向けて、前回の「申告準備の際、特に抜けやすい点まとめ」に引き続き、「確定申告で間違いやすいポイント」についてをお話しさせて頂きます!

確定申告、間違いやすいポイント

大きな間違いポイントまとめ

  • 源泉徴収税額の記載漏れ
  • 平均課税の適用漏れ

「源泉徴収税額」欄、記載漏れはありませんか?

源泉徴収額とは、出版社などからの売上入金の際、引かれている税金です。
源泉税が差し引かれて入金しているなら、「源泉徴収税額」欄に必ず数字が入ります。

売上のすべてが印税・原稿料収入の場合は、売上の10%以上は源泉徴収されているはずです。
例えば、一年で印税や原稿料の売上が600万円あったとしたら、ざっくり60万円以上は引かれているはず、というです。
それなのに、「源泉徴収税額」に5万くらいしか記載がないとしたら、税額の集計が漏れている可能性があります。

源泉税は、所得税の前払いです。
申告書に記載が漏れていたり、少なかったりすると、漏れている分は(実際は払っているのに)無視されてしまいます。

「思ったより税金が多いな」
「いつも還付だけど、今年は納付になったな……売上は増えていないのに」
という事態に繋がりかねませんので、申告書に「源泉徴収税額」をきちんと記載しているかどうか、今一度ご確認ください。

平均課税の適用漏れはありませんか?

「今年だけ急に収入が増えた」といったケース、ありませんか?

所得の浮き沈みが激しい、漫画家の方々に向けた調整措置として、「平均課税」という課税方法があります。
漫画家の方は収入形態が様々ですが、「印税」「原稿料」「著作権使用料」といった収入は「平均課税」を使って、税額の計算をすることが出来ます。

過去の書類を遡り「この年、平均課税使えたな」というケースがあれば、計算し直しをすることも可能です。
「更正の請求」といった手続きで、5年は遡ることが出来ます。

平均課税とは

平均課税は、その年によって収入の増減が激しい職種の方向けに、その税金を緩和する制度です。
ざっくり解説すると、所得税は前年の収入をもとにして、今年納付する税額を計算します。
その結果起こりうる「収入と納税額との乖離状態」をなくす・緩和するための制度です。

平均課税の詳細な適用要件や計算方法等は下記の記事で詳細に解説しています。
ぜひご参考になさってください!

漫画家の節税対策!平均課税の特例の解説と計算方法【実例あり】 | 税理士法人YFPクレア

漫画家や作家の節税対策の平均課税の特例の解説から具体的な計算例をわかりやすく紹介します。

おわりに ~ご不明な点は、ご相談ください~

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また、初回のご相談は無料とさせていただいています。お力になれることがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください!

投稿者・投稿者チーム紹介

四谷監査2部2課 漫画・芸能チーム
四谷監査2部2課 漫画・芸能チーム
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それぞれ特有の税務の勉強もしています。

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