こんにちは、税理士法人YFPクレアの営業部 長谷川です。
私は毎月10件以上、事業を行っているお客様とご面談し、お話しをさせて頂いています。
半分は新規で設立したばかりの法人のお客様。もう半分は既に法人を立ち上げて数年以上たっている方が税理士を変更したい、という方です。
ご面談したお客様に「税理士に何を求めているのか?」「どの様な理由で税理士を変更しようと思ったのか?」を聞くと、いくつかのパターンが見られるようになりました。
お客様にとっても税理士を変更するのは重労働になります。最初から「自分にあった税理士」を選ぶにはとうしたらいいのかをお伝えしたいと思います!
失敗しがちな税理士の選び方
まずは、税理士選びに失敗した・・・と感じて、税理士変更しようと思い、弊社にお問合せ頂いたお客様の例からご紹介します。
よくあるのがこんな感じです。
「まだ何も分からないから1番安く対応してくれる税理士に決めた!」
「知り合いに税理士がいるから知り合いの税理士に決めた!」
「何かあった時にすぐ聞ける様に近所の税理士に決めた!」
などなど色々な理由で決める方が多いですが、その様な方法で税理士を決めると、近い将来に顧問税理士とのミスマッチが起きて税理士を変更せざるを得なくなる可能性がでてきます。
次で詳しく見てみましょう。
「まだ何も分からないから1番安く対応してくれる税理士に決めた!」の場合のミスマッチ
その税理士を選んだ理由
- 3件の税理士(個人と法人)と見比べて2件は年間費用が35万円前後だったが最後に会った税理士は年間費用は25万円だった。
「どの税理士に依頼をしてもあまりサポート内容は変わらないだろうなぁ」と思い年間25万円での契約をした。
税理士変更の理由
- 会計ソフトの入力や給与計算を自社で対応していたが自社で対応する事ができなくなり、税理士に相談をしたがサポートしてくれなかった。
- 税務の相談をしても答えが返ってこない。また、申告する時期になるまで利益がどれ程あるかなどが分からない。
- 年末調整や償却資産の申告などは別途料金になり、1年間たってみると結果高かった。
また、契約してから2年たったら売上は変わらないのに急に値上げの相談をされた。
「知り合いに税理士がいるから知り合いの税理士に決めた!」の場合のミスマッチ
その税理士を選んだ理由
- 知り合いが税理士で、設立する前からいろいろ相談をして貰っていたから設立後もお願いした。
- 税理士を探していたがどの税理士にした方が分からなかったので知り合いの税理士にお願いした。
税理士変更の理由
- 知り合いだからちゃんとした契約をしていなくてどこまでお願いをして良いか分からなくなり、決算間近になり慌てて申告することになった。
- 赤字だった時は良かったが、会社に利益がでてきた時に知り合いに自分の給与などを知られたくないと思った。また、知り合いに自分の給与の相談をしにくい。
- このままお願いしていると、友達ではなくなると思った。
「何かあった時にすぐ聞ける様に近所の税理士に決めた!」の場合のミスマッチ
その税理士を選んだ理由
- 場所が遠いと相談をしたい時にすぐに聞けないと思い、何かあった時にすぐに聞けるように近所の税理士を選らんだ。
- 近所に税理士がいるのにわざわざ遠い税理士を選ぶ理由がないと思い近所の税理士を選んだ。
税理士変更の理由
- 近所にあるからと言っても会いたい時にすぐに会えないし、相談は電話とメールでほぼ解決できるから近所でなくても良いと思った。
- 自社を引っ越すことになり税理士が近所になくても良いと思った。
「その他」の場合のミスマッチ
税理士変更の理由
- 融資の相談はできないと言われた。
- 「社労士業務」「弁護士業務」のサポートがなくても良いが、簡単な情報も持っていないし、強い専門家の紹介もしてくれい。
- 経理スタッフが辞めて経理業務が疎かになってしまってもサポートしてくれない。
失敗しない税理士の選び方は?
会社の方向性を模索してから税理士を決める
税理士選びで失敗している経営者様は、会社の方向性が定まっていない方が多いです。
例えば、売上と採用計画。
「設立して〇年間は人を採用する予定はないから、自分一人で会計ソフトの入力などもできる。」
「〇〇年後には売上も上がって、従業員が増え、自分一人では経理関係の対応をするのが難しくなるだろう。」
「でも経理を雇うと利益率が下がるし、いざ経理を採用しようとしても採用できない……」
そこで最初に相談するのは顧問税理士になる可能性が高いと思いますが、その税理士が経理業務のサポートをできない場合はどうしますか?
また、税務調査が入ってしまったとき、顧問税理士は税務調査の対応経験が少ない場合は不安ではありませんか?
契約する時の現状だけで税理士を決めてしまうと、その都度、税理士を変更することになる可能性がでてきます。
壁にぶつかる度に税理士を変更するのは非常に大変です。
ですから、最初から今後おこりうるトラブルを想定して、オールマイティにこなせる税理士を選んだ方がいいのです。
税理士法人にするか税理士事務所(個人事務所)にするかを決める
個人事務所の税理士を選ぶか、組織でやっている税理士法人を選ぶかでも、かなり変わってきます。
担当変更がどうしてもいやだ!という場合は個人事務所の方がオススメです。
税理士法人に依頼をすると税務担当者が数年ごとに変わる傾向があります。
一方税理士事務所だと1名~5名程で対応している所が多いので一度担当になると担当者があまり変わらない傾向があります。
また、税理士法人に依頼するメリットは、税理士法人の方が税理士事務所に比べて顧問件数(申告件数)が多いので色々な事例を元にサポートして貰える傾向があります。
組織としてやっているので、融資や事業承継など、担当者ひとりでのサポートというよりは組織のサポートを受けられるのもメリットです。
担当者が変わるのは嫌だと考えている方は、税理士事務所(個人事務所)の方を中心に探された方が良いかもしれません。
「まだ方向性とか何も分からない」ならサポートの幅広さで決める
方向性は決まらない!会計も税務のことも分からない!どう選んだらいいのか分からない!!
そんな方は、幅広くサポートしてくれる税理士事務所を選ぶといいでしょう。
税理士事務所によってサービス内容も報酬規程も全く違うので、それぞれの税理士事務所のサービス内容と料金を確認することをオススメします。
ざっと、こんなサービスの有無と料金をご確認ください
- 税務顧問
- 記帳代行
- 給与計算代行
- 年末調整の追加料金
- 創業融資サポートの手付金、成功報酬
- 決算申告(法人税)
- 消費税の申告の料金
- 税務に関する質問をした時の加算報酬
私が会ってきたお客様の中には
「質問がある場合、税務顧問料金とは別で加算報酬を頂きます!という税理士事務所だったので気楽に相談できず3年間、何も相談せずに記帳と決算申告だけやってもらっていた」という方もいらっしゃいました。
税理士事務所によって、同じ名称のサービスであっても内容が異なる場合がありますので、一つずつ確認して過信せずにご確認ください!
失敗しない!税理士の選び方のまとめ
いかがでしたでしょうか?
弊社のお客様でも、赤字で倒産寸前だったお客様が税理士を変えて、しっかり税務や会計を見直す習慣をつけただけで、3年間で黒字経営になった会社もあります。
顧問費用は2.3倍に増えましたが、それを差し引いても利益はマイナスからプラスに変わりました。
税理士選びは会社の命運を分けます。
今後、御社にとって、有益な選択ができることを願っております。
投稿者・投稿者チーム紹介
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創立50周年を迎えた税理士事務所です。
新宿(四谷)、さいたま市(南浦和)、渋谷、横浜、千葉、神田、立川の7拠点で活動中。弊社はスタッフの特技や趣味や相性を活かしています。クリニック、歯科医院、調剤薬局、整骨院などの保険診療も含まれる業種、漫画家や作家、保育園、社会福祉法人など、幅広くサポート。
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